
お庭や公園でもよく見かける身近な園芸植物の中には、 毒 を持つ品種もあります。今回はガーデニングで気を付けたい、有毒園芸植物を8種ご紹介いたします。
(1) スイセン

公園などでもよく見かける身近な植物ですが、花、葉、球根など全草(植物全ての部分)が有毒な植物です。特に鱗茎(りんけい)と呼ばれる、たまねぎのように厚い鱗片が重なって球形になった部分に毒が多いです。食べると嘔吐、下痢、頭痛などの症状が現れ、重篤な場合には死亡することもあります。
(2) アジサイ

アジサイの毒が含まれている部分は未だ明らかになっていないため、花や葉、茎や根など全ての箇所に注意が必要です。アジサイの葉を食べて、嘔吐、めまい等の中毒症状を引き起こした例もあります。たくさん食べないと致死量に達することはないですが、食中毒症状が出る可能性が高いです。
(3) スズラン

スズランは少量でも死に至るほどの強い毒を持っています。花、葉、球根など全草(植物全ての部分)が有毒な植物です。花粉にも毒が含まれていますので、食卓に飾るのは下痢や嘔吐の原因にもなり大変危険です。
(4) イチョウ

健康食品として「イチョウ葉サプリ」や「イチョウ・ハーブティー」などが市販でも販売されていますが、過剰摂取には注意が必要です。軽度の胃腸障害や頭痛、動悸、頭痛、めまい、便秘、アレルギー性皮膚炎、アナフィラキシー反応などがあらわれることがあります。
(5) ヒガンバナ

畦道などでよく見かけるヒガンバナですが、花、葉、球根など全草(植物全ての部分)が有毒な植物です。特に鱗茎(りんけい)と呼ばれる、たまねぎのように厚い鱗片が重なって球形になった部分に毒が多いです。ネズミ、モグラ、虫などから田んぼを守るために畦道に植えられているようです。
(6) ハナミズキ

葉と果実に毒性があります。ヤマボウシの果実とよく似ていますが、ハナミズキの果実は有毒です。葉の表面には刺激物質があるため、触ると皮膚炎を起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。
(7) スイートピー

スイートピーはマメ科の植物なので、サヤに入った豆をつけますが、豆に神経毒があるので食べてはいけません。痙性麻痺を引き起こし、歩行などに影響が出ることがあります。
(8) チューリップ

花、葉、球根など全草(植物全ての部分)が有毒な植物です。チューリップフィンガーと呼ばれる皮膚炎があり、茎などの切断面や汁に長期間触れると、指先などに重篤な接触皮膚炎が発症する場合がありますので、触る際はゴム手袋などを使用しましょう。
関連記事
- 【安全な観葉植物】ペット、子どもがいても安心|毒性のない観葉植物
- 【誤食に注意】毒性のある観葉植物|ペットや子どもの誤食から守る植物の知識
- 【ガーデニング】身近にある毒を持つ園芸植物|ペットや子どもの誤食から守る植物の知識
- 【自宅でお花見】鉢植えで桜(サクラ)は育てられる?|庭に植えてはいけない理由とは
- 【暮らしのヒント】掃除がしやすいお部屋づくりのアイデア5つ
- 【水まわり掃除】汚れの色別お掃除方法|ピンクヌメリ、白い水垢、青いサビほか