【建築家と考える】外壁の色の選び方ポイント3つ

「外壁の色をどうしよう?」「白っぽい色かな?」「濃いめの色もいいよね」など 外壁 の色でお悩みの方はきっと多いはず。今回は、キューブ建築研究所の目線から、外壁塗装の色の選び方についてお話いたします。

考えるポイントは3つ

好きな色でいいんじゃない?と仰られるかもしれませんが、外壁の色はその人のセンスを表すもので、慎重に決めたいところです。まずは、

・街並みや景観に合っていますか?
・屋根や窓、玄関の色との相性はどうでしょう?
・複数の色を選んでいませんか?

他にも決め手となる要素は沢山ありますが、とりあえずこの辺りから考えてみましょう。

ポイント① 地域によっては色調に決まりがある

やはり外壁は周りの環境との調和を図りたいところです。地域によっては色調に決まりごとがある地域もあるのでご注意を。

ポイント② 屋根・窓・外壁の色、バラバラに決めない

それぞれ、バラバラに決めてませんか?外部の色を決めるときは、屋根、樋、窓、外壁の色見本をそろえて、できれば一遍に決めましょう。

ポイント③ 色数は抑える

間口が狭いところに3色も4色も使うと看板みたいな家になってしまいます。幾つかの色を使いたいと思ってもぐっと我慢。基調の色、アクセント色などをある程度分類して決めるようにしましょう。好きな色を全体にするというのもありますが、アクセントに持ってくるとセンスが際立ちます。

同じ色でも素材によって印象が違うことも

この他に色と外壁の素材によっては同じ色でも見え方が違ったり、白といっても色番号で言う無彩色の「グレーN-80番」くらいまでは昼間だと、ほとんど白に見えたりします。

反対に黒は、思っていたほど黒くない黒もあります。あとは、

・自動車の交通量の多いところでは、排気ガスで汚れが目立つ可能性
・風が流れないところだと、カビやこけが目立つ可能性

と同じ色を選ぶにしても素材によっては少しトーンを落とした色を選ぶというテクニックも必要だったりします。

私たちは、設計の段階からある程度の色調を考え、色見本を作成したうえで建築主さんと一緒に決めてゆきます。設計の段階、施工の段階でそれぞれ見本を作成し、イメージにあった家づくりを進めて行きます。
(回答/キューブ建築研究所 橋本雅史)


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