【建築家と考える】新築住宅に和室は必要?メリット・デメリット|和モダンの考え方

2024.11.18 更新

これから家を建てようと考えているお客様の中には「和室ってあった方がいいの?」と悩む方も多いようです。ライフスタイルの変化や洋風のインテリアの浸透により、和室の在り方が再考されています。今回はキューブ建築研究所が考える「 和室 (畳のある部屋)」についての考えをお話いたします。

和室のメリット・デメリット

まずは、和室の魅力について考えてみましょう。客間として使うのはもちろん、子どもの遊び場、書斎、寝室など、多目的な空間として活用できます。畳の感触や香りや心を落ち着かせ、和の風情を感じさせてくれますし、床の間に季節の花を飾ったり、お気に入りの掛け軸を掛けたりすることで、季節感や趣味を反映させることができます。

一方で、和室の維持管理には一定の手間がかかります。畳の手入れや障子の修理などメンテナンスが必要です。また、洋風の家具との相性が難しいと感じる人もいます。そのため、和室を作るかどうかは、暮らす人のライフスタイルや価値観によって大きく左右されるかと思います。

メリット
・畳の調音機能で過ごしやすい
・畳にはリラックス効果など良い効能がたくさん
・弾力性のある畳で、赤ちゃん・お年寄りにも安心

デメリット
・畳のメンテナンスにお金がかかる
・ダニやカビが発生しやすい
・家具の配置・コーディネートが難しい

「和モダン」を取り入れる考え方

多目的な空間とはいえ「普段は使わない部屋」なら「6帖という大きさは必要?」と思う方もいますよね。そんな場合は、完全な一室にはせず、リビングの隅に畳だけ敷いたり、障子や引き戸を取り付けるなど、お部屋の一角に和室を取り入れる方法もあります。

また、伝統的な和の雰囲気と現代的なスタイリッシュさを融合させた「和モダン」スタイルを取り入れれば、洋風のインテリアとも調和をとることができます。

新築住宅に和室を設けるか?どんなスタイルで取り入れるか?は、住まいに求める機能や暮らす人のライフスタイルに合わせて、柔軟に考えてみてはいかがでしょうか。

朝日の家Ⅰ
吉田の家
朝日の家Ⅱ

実際に弊社が設計した注文住宅の施工事例もご覧いただけます。ぜひ併せてご覧ください。

色合い・価格・種類豊富な畳

和室(畳の部屋)と言っても、いろんなスタイルがあります。畳表の素材や色合いも結構豊富です。本畳(イグサで編んだ畳表や中に藁を使ったもの)からスタイロ畳(ビニル系の畳表と中はスタイロフォームを使ったもの)まで価格も幅広くあります。

 スタイロ畳

スタイロ畳とは「スタイロフォーム」という断熱材を組み合わせて作られた畳のことです。軽いことが特徴で、畳と組み合わせることで軽量化できるだけでなく、保湿性・防湿性・防ダニにも優れ、衛生的にも優れた畳です。ビニル系は湿気が高くなってくるとカビが繁殖することもあります。通風に気を付ければ問題はありませんが・・・。

 イグサ畳

イグサ畳は香りが断然いいです。けど長年(10年~20年)よく使う部屋だと藁が弱ってきて踏むとかなり凹みます。特に箪笥なんかを置くとそこだけ腐食が早く進みます。やっぱり風通しが大事ですね。箪笥などの家具を置きたい方は、置く部分だけ板にするというのもいいですね。機能とデザインを兼ね備えています。

日本の伝統文化「畳」

日本文化の代表とも言える「畳」。平安時代では上流階級における権力の象徴だった畳ですが、その後、茶道の発展により「茶室」「四畳半」といった概念が生まれ、日本建築が大きく変化し、今の和室の形へと繋がっていきます。

「たたむ」という言葉自体が日本の文化なので、お家を建てるときには畳の部屋を創る・創らないに関わらず、たたみ文化をもう一度見直してみませんか?
(回答/キューブ建築研究所 橋本雅史)


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